公益財団法人KIER経済研究財団
  理事長  三野 和雄


 公益財団法人KIER経済研究財団前身の総合経済研究所は,1955年、学界と実業界の協力を通じ,大学研究機関が研究調査に必要な人員その他を提供し、実業界がそのための資金・設備を提供することによって、任意団体として誕生いたしました。

 当研究所は,設立当初より,学界と実業界の緊密な協力の賜物として,研究・調査活動機関として,急速に実力をつけることに成功しました.1960年10月には,総合的な視点から我が国の産業構造の変化を解明し、国民経済の健全な発展に寄与し,若手研究者の養成も行う研究組織の充実という当時の社会的ニーズに応え,研究所の財政基盤を一層充実させ,研究・調査組織の一層の整備を行い,財団法人総合経済研究所として改組され,1962年に京都大学に経済研究所を創設することに大きく貢献しました.  

 それ以来、研究助成・国内外の図書及び文献資料の収集整理・一般社会人を対象とする公開学術講演会の実施等、「わが国および世界各国の国民経済に関する研究と調査を行い、あわせて研究者に対する助成と、その育成を図り、もって学術・文化の発展に寄与」するという目的のもとで,広範囲な活動をしてまいりました.

日本経済の将来や世界経済が抱える幾多の問題を考えますと、経済研究の重要性は今後ますます大きくなるものと思われます。当財団は、国や地方公共団体ではなかなかできない、きめ細やかな助成援助活動を通して、これまで以上に社会貢献に邁進してまいる所存ですので、皆様の一層のご支援とご指導をお願い申し上げます。

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